インテリア書道・書道アートに興味がある方は、京都市東山区にある灑筆会へ足を運んでみてください。プロの書道家による創作勉強会・書道教室を体験いただけます。
初めに姿勢や筆の構え方・持ち方などを学び、書く際には「筆法」「筆意」「筆勢」の3つの要素を大事にしながら書いていきます。こちらでは、書道を学ぶ際に重要とされる3つの要素をご紹介します。
筆法とは書道の方法論のことを指しており、筆法は点画を書くための筆の使い方のことをいいます。点画とは、点や線などの文字を構成している基本的な要素のことで、書道には、数学の図形で出てくる点や線とはまた異なる独特の形や骨法があります。点画には横画・縦画・折れ・左払い・右払い・そり・曲がり・点などがあり、書く際は、どんな一点一画でも基本や決まりごとを必ず守って書いていきます。
習字と書道の大きな違いは、書道には筆意があることです。習字はお手本を参考にしながら書き方を真似していきますが、書道の場合は、ただ書くだけではなく、どんなイメージで書くのかといった書の意図や、書く人の感情や気持ちも込めながら書いていきます。
書道は、書く人の個性や感性が表れるので、書く人が10人いれば10通りの表現方法があります。
文字の形や墨のにじみ、かすれ具合、作品の勢い、筆を強く動かす・緩く動かすといった筆を動かす勢いなどを筆勢といいます。筆勢は筆の技術が表れる部分です。筆勢には、一つの点画ごとに書く人の特色が表れるのですが、筆意があることで筆勢は出てくるのです。書には書く人の人間性がそのまま表れるとされており、書道とつながりの深い尊円親王は「筆勢は心のひらめきだ」と言っています。